ご挨拶

風薫る季節となりました。会員の皆さまにおかれましては日々の実践と研究に励まれていることと思 います。
さて、今年はなんと言いましても第 15 回世界音楽療法大会にどう向き合うかです。これは我が国の 音楽療法における初めての国際的な大イベントであり、第 17 回日本音楽療法学会学術大会も包含した 大会で、7月8日の昼には JMTA の総会が開催されます。多彩なテーマに基づくプレセミナー(7/4)を 皮切りに、毎日、早朝から「音楽療法と高齢者のウェルビーイング」(7/5)、「音楽療法とトラウマ ワーク」(7/6)、「音楽療法研究〜エビデンスとストーリー〜」(7/7)、「音楽療法における音楽と 文化的文脈」(7/8)をテーマにしたスポットライト・セッションから始まり、口演発表、ワークショ ップ、ラウンドテーブル、シンポジウム、ポスター発表が続きます。近畿支部も支部ブースを設けパネ ル展示を企画しています。「世界の音楽療法士たちの話を聴き、語りあい、今一度自分たちの音楽療法 を見直」す機会にしたいと思います。(村井靖児理事長挨拶 http://wcmt2017.com/)。
もう一つは、日本音楽療法学会学術大会ですが、来年は高松(四国支部)で開催され、2019 年度の第 19 回を近畿支部で開催することになりました。近畿支部では第2回を武庫川女子大学で開催し、自由研 究発表に加えて課題研究発表を設定しました。これが近畿支部から全国への提案の一つと言えると思い ます。ところがなかなか継承されず、第 10 回の神戸大会で再構想して第 11 回の宮崎大会に継承されま したが、その後に定着しないままです。第 16 回の仙台大会において研究発表や自主シンポが併設され ていて多くを聞けない等、学術大会のあり方が問題になり、その後再検討が進められています。第 19 回大会では各実行委員会が独自性を追求する余り継承性が弱くなっている点や色々な講演を拝聴する 時間が多く、会員の研究発表や研究討議の比重が低くなっている点等の改善をしていきたいと思いま す。この大会は、今から準備を始めなければなりませんが、本番を担うのは次期体制の方々になるので 世代交代も意識しながら準備態勢を整えていく必要があります。
国家資格化については長年の課題になっていた音楽療法のデータベース構築が一歩前進しました。こ れは、全国大会と近畿大会の研究発表の要旨原稿を精査して掲載したものです。また、認知症を含む高 齢者に対して音楽を使って地域に居場所をつくる実践(地域プラン)や、ベテランの音楽療法士と若手 の出会いの場づくりや若手同士の仲間づくりを支援するラーニングサポートセンター(LSC)の実験的 な実践等、全国に先駆けてモデルづくりに貢献してきました。さらに、音楽療法を支援する会への入会 を広げる活動も近畿支部がリードしてきた活動ですが、できることは全てやるという方針で、会員の皆 様の知恵と力を出し尽くしていただけるように、よろしくお願いします。
近畿支部の独自課題としては財政基盤の問題があります。支部会費を徴収しないで近畿学会誌を無料 配布しているところに無理があるわけですが、前向きに解決を目指したいと思います。支部大会の会場 については大学に勤務しておられる会員各位の積極的な対応で当面のローテーションが確立していま す。しかしながら学術大会における研究発表の応募者が少なくなってきた問題等では解決の見通しを持 てるまでには至っていません。しかし、若手を発掘し、バトンタッチしていく課題については、大会の 実行委員会やアンケート集計チーム等に積極的に応募いただき活躍してもらえていて一歩前進です。
会員の皆様の積極的なご協力をよろしくお願いします。